《ご利益・神様》宝光社から五社めぐり(前編)【戸隠神社】アク強めな神社好きの紹介

天照が天岩戸に閉じこもったとき、現れたとされる悪神たち…
この神がどういう存在なのかすごく気になる…。

というわけで今回は
長野県長野市戸隠神社
(宝光社から火之御子社まで)
の紹介・感想です。

目次

戸隠神社ってどんな神社?

戸隠神社は日本神話における「天岩戸伝説」に関する神さまを祀る神社です。
戸隠神社のある戸隠山も、天岩戸が下界に落ちて出来たものと言われています。

天岩戸伝説とは?

いろいろあって天岩戸と呼ばれる岩に引きこもってしまった太陽神・天照(アマテラス)
当然太陽なき世界は闇に包まれ、この世は大変なことに!
そんなわけで、天の神さまたちがあの手この手でアマテラスを岩戸から引っ張り出す…!
そんなお話。

そんな戸隠神社なので、おもいっきり神道系の神社なのかと思いきや、意外と仏教の影響を受けています。
今は分離されましたが、神仏習合の時代も結構長かったらしい。

戸隠神社のまわり方・所要時間

戸隠神社は「奥社」「中社」「火之御子社」「宝光社」「九頭龍社」の5社からなる神社。
(今回紹介するのは宝光社~火之御子社まで。
残りは次回。)

この五社を参拝することを「五社めぐり」といいます。

また、「九頭龍社」だけは天岩戸伝説に関する神さまではなく、この戸隠の地を守る神さま(地主神)が祀られています。

それぞれの位置は下から
「宝光社」→「火之御子社」→「中社」→
「九頭龍社」→「奥社」の順。
(以下戸隠神社公式サイトの地図)

出典:戸隠神社公式サイト 「五社めぐり」
https://www.togakushi-jinja.jp/allRound/

所要時間

5社すべて徒歩で参拝する場合、移動だけで往復200分(3時間と少し)程度。(公式サイトより)
ゆっくり見て回るならば半日ほどかかると思います。

移動時間を細かく見ると、

「宝光社」→「火之御子社」15分
「火之御子社」→「中社」15分
「中社」→「奥社参道入口」30分
「奥社参道入口」→「九頭龍社・奥社」40分

「奥社参道入口」→「九頭龍社・奥社」は徒歩でしか行けませんが、それ以外は車で行くことも可能なので、利用すると時間が短縮できます。
特に「中社」→「奥社参道入口」までは駐車場もあるので、混んでなければ車がおすすめです。

ご利益・ご祭神(宝光社・火之御子社)

今回は宝光社・火之御子社の紹介。

宝光社

ご祭神 ご利益
天表春命
(あめのうわはるのみこと)
「裁縫」
「安産・子育て」など

ご祭神は
天表春命
(あめのうわはるのみこと)

中社で祀られている神さま(八意思兼命 )の御子神です。
神名がかわいい。
愛称があるとするなら、多分ハルちゃん。

ご利益は
「裁縫」「安産・子育て」
こちらもかわいい。

…あれ
男神だと思ってたけど、
もしかして女神?

火之御子社

ご祭神 ご利益
天鈿女命
(あめのうずめのみこと)
「芸事・芸能」

ご祭神は天鈿女命
(あめのうずめのみこと)
引きこもったアマテラスを誘い出すべく、
半裸で踊り続けた女神。
歌って踊れる芸能の神さまです。
いうなれば、完璧で究極のアイドル。

芸事・芸能の向上
にご利益があるといわれています。
ちょっとレアなご利益。
主祭神として祀る神社も少ない印象。

その他、
栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)
天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
も一緒に祀られています。
この2神は夫婦。

アクセス

電車の場合

長野駅からバスが出ています。
長野駅7番乗り場から
「ループ橋経由戸隠高原行き」へ。
時間は1時間程度。
降りる場所は、
宝光社なら 戸隠宝光社
中社なら  戸隠中社下車
奥社なら  戸隠奥社入口下車

車の場合

上信越自動車道の長野ICや信濃町IC。
信濃町ICからは30分程度。

長野ICからは
「七曲り」を通るルート
浅川ループラインを通るルート
の2つがあります。
どちらも1時間程度。
(混雑状況により変動)
ただし、七曲りルートは名前の通りカーブが多いため、運転しやすい浅川ルートがおすすめ。

神社レポ

宝光社

鳥居と石段

戸隠神社で一番下に位置する宝光社の鳥居
混雑していたので中社近くに車を停めましたが、
下から見てまわりたかったので天下り。
奥社めがけて助走をつけました。

戸隠神社 宝光社の鳥居

空気がめっちゃ綺麗!
このながーい石段は270余段
神社の長い階段ほどワクワクするものはそんなにない。


ずっと楽しみにしていた神社、ということも影響しているのか、世界が輝いて見えます。
写真も心なしか輝いて見える。

左側には女坂
本殿の左側に通じています。

右側には小さな神社がたくさん。
古杉のなかにひっそりと。

社殿

杉の中に建つ荘厳な宝光社の社殿

木漏れ日に照らされた社殿…清らかな美を感じる。

宝光社からの道(神道)

宝光社から火之御子社や中社へとつながる道
神道(かんみち)
社殿の右奥から進めます。

寄り道して戸隠神社へ着くのが遅くなってしまったので、駆け上がります。
トレイルランニングである。
大丈夫、こんな日のためにHIITを積んできたのだ。

この道を右に行くと火之御子社

火之御子社

道は火之御子社の境内の左奥へと通じています。

夫婦杉

しかし、最初に目につくのは社殿ではなく、
御神木の夫婦杉
その名前の通り、
夫婦円満
のご利益があります。

祭神の
栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)

天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
も夫婦。
ご神徳のあらわれかもしれない。

杉のうねりを感じる。

ねじねじ。

火之御子社の社殿

そして主祭神・天鈿女(あめのうずめ)を祀る
火之御子社の社殿

神仏習合の時代にも、この火之御子社だけは仏教の影響を受けなかったらしい生粋の神社。

中社入口へ

そのまま神道を進むと、中社の鳥居の正面にたどり着きます。
時間がない方はここまで車で来るのがおすすめ。

おまけ

伏拝所(道中)

宝光社から火之御子社へ行く道の途中にあるのがこの伏拝所(ふしおがみしょ)

山奥にある戸隠神社の奥社は老人には厳しく、また女人禁制であったため、女性は参拝することが出来ませんでした。
そんななか
「老若男女問わず参拝できる場所を建てよ」
とのおつげがあったとされる場所です。

現在この伏拝所から奥社を見ることはできませんが、昔はここから見えたらしい。

次回:中社~奥社

芸能の神・アメノウズメをアイドルの鑑みたいだと紹介したけれど、よくよく考えると…


決して誰のものにもならず、
徹底的に純潔、
乱暴者(スサノオ)にも優しくて、
そしてなにより、皆を明るく照らしてくれる
アマテラスこそ理想のアイドル像に近いのかもしれない。
なんて思った。

次回の記事は中社~奥社を紹介します。
中社以降の見どころがとても多かった。

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