《ご利益・神様》ここらで神さまひとやすみ【咲前神社】アク強めな神社好きの紹介

群馬県、咲前神社の鳥居。

鳥居を見たとき、確信した。

あ、好きな神社だ、と。

というわけで、今回は
群馬県安中市咲前神社の感想・紹介です!

目次

咲前神社ってどんな神社?

なんだか面白い名前の咲前(さきさき)神社
かつて貫前神社の神が祀られていた場所です。
貫前神社はこの咲前神社から遷されました。

貫前神社の記事もよかったら、どうぞ。
前回の記事:参道を下る!?不思議な造りの『一之宮貫前神社』(群馬県富岡市)


また、この咲前神社は祭神・経津主神(ふつぬし)が留まった場所の一つとされています。
健御名方神(たけみなかた)という神を追う最中に…。

なぜ追われているかって?

よし、令和の稗田阿礼と呼ばれしワシが簡単に教えよう。

vs健御名方神 の話

これは神代の昔。
天の神が地上の神から国を譲り受けるときの話じゃ。

とある天の神は、大国主神(おおくにぬし)という地上を治めし神に、その国の支配権を譲るよう迫った。
すると大国主神は、その判断息子に委ねたのじゃ。
一人はこれに了承し、国譲りに賛同した。
しかしもう一人の息子はそう簡単にはいかなかった
この申し出に強く反対したのじゃ。

その神は大国主の息子にして強大な力をもつ武神。そうその神こそ……

健御名方神じゃ!

そこで天から遣わされたのが
雷神 建御雷神(たけみかづち)
剣神 経津主神(ふつぬし)
の2柱の神。

圧倒的な力を持つ建御雷神(たけみかづち)。
さすがの健御名方神もその力には遠くおよばなかった。
果敢に挑むも、撤退を余儀なくされたのじゃ。

こうして、天より来たる2柱の神は健御名方神を追うこととなった。

「力比べ」とはいったが、競技のような生ぬるい心持ちではない。

殺す…!

こんな感じじゃ。
もはや戦争じゃ。
「らぐなろく」じゃ。

そんななか今の咲前神社の場所に、一時滞在した
というわけなのじゃ。

…記事タイトルに「ひとやすみ」なんて書いておるが、そんなかわいい感じじゃなかろうて。
もっと危機迫る様子だったに違いないじゃろう。

あ、そうそう
この神さま同士の戦いが相撲の起源と言われています。

相撲の起源はなかなか激しい戦いだったのである。

ご祭神・ご利益

ご祭神 ご利益
経津主神(ふつぬしのかみ) 「勝運」「災難除け」など
大己貴命(おおなむちのみこと)「縁結び」など
保食命(うけもちのかみ)「五穀豊穣」など

ご祭神は
経津主神
大己貴命
保食命
の3柱。

大己貴命はさっき話に少し出てきた大国主神の別名です。
縁結びで有名。

保食神は食物の神さま。
お稲荷様と同一視されることも。

……あれ?

経津主神は遷されたはず。
なのになんでまた同じ場所に…?
と、そう疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
鋭い読者じゃ。

実は神さまは御霊を無限に分けることできるのです。
しかもそれで弱くなったりすることもありません。
なので同時に2カ所以上で存在することもできてしまいます。
神さまって超便利にできてますね。
分霊(ぶんれい・わけみたま)ってやつ。

どんな感じなんだろう。
同時に2カ所に存在する感覚とは。

羨ましい
僕も分霊できたら、仕事用とプライベート用を造るのに。

アクセス

車の場合

上信越道の富岡ICが近い。
20分ほど。

電車の場合

最寄りは安中駅ですが、歩くと結構時間がかかるかもしれない。
車がおすすめ!

参拝レポ

咲前神社の鳥居

さきさき神社、どんな神社なんだろうか。
天ぷらはさくさく、神社はさきさき。

好みの雰囲気である。

写真からすでに清涼な雰囲気

手水舎(ちょうずや)

入ってすぐ、境内右手にある手水舎(ちょうずや)
手と口を清める場所です。


龍の口から水が出ているタイプ。
神社ではよくあるタイプですが、これ好きなんですよね。かわいい。

かわいいといえば、
右にある雀の像も愛らしい。
水浴びしてるみたい。
雀の行水。
長いのか短いのか。

拝殿

拝殿と境内。

静かでとても居心地が良い。

人があまり来ないのも良いですね。
地元の小さな神社っぽい。

落ち着いた感じの社殿も素敵。

拝殿の上には鷺宮大明神と書かれた額。
鷺宮はこの地の地名です。

参拝しよう。
重力操作ができるようになりますように…」

咲前神社の本殿

本殿。
拝殿・本殿の右側から裏にかけての雰囲気がすごく好きです。

こういう少し仄暗い感じの雰囲気が好み。

本殿裏には狛犬らしき像
裏側を守護しているのだろか。
だいぶ風化している。
それだけ長い間守ってきたという証ですね。

その他の見どころ

ヘビの神様!!絹笠神社!おすすめ!

本社の右側に何やら気になる神社が…!

ヘビだーーー!

可愛い〜!

でも、なんだかmother2の敵キャラで似たようなの見たことあるような。

まあそんなことはどうでもいい。

この神さまは絹笠さまと呼ばれています。
「蚕の神さま」で、白蛇の姿をしているらしい。
ただそれ以外のことはよく分かっていないそう。

養蚕が盛んなこの地域において、ネズミを食べるヘビが神聖視されたらしい。

そして!

神様にお願いすれば、白蛇を貸してネズミを退治してくれるみたい。
蚕は飼ってないけど僕も借りたい…。
可愛いから。

現在は、豊蚕子育て安産のご利益があるといわれています。

ネズミ退治と言えば猫もですが、神社の説明によると、猫はあてにならないらしい。

猫さまは自由きままな生き物。
誰にも縛られないのさ。


でも想像してみよう…
仕事をしないで丸くなる猫を…。

うん!
やっぱり猫は
ちょっと太々しいぐらいが一番可愛い。

根子石(ねこいし)おすすめ!

社伝の両脇にある石。
根子石(ねこいし)です。

まゆ小石(上で紹介した桃みくじの近くで売ってます)または境内の小石を乗せて拝むと願いが叶うそうです。

右の根子石はわかりやすいけど、左のは見落しやすいかも。
どっちでお願いするべきか。
いや、どっちも同じか。

あと、根子石の根子は猫からきてるよね。

猫はあてにならない

なんて書いてあったけど、
なんだかんだ重宝されてきたのかもしれない。

厄割桃みくじ

境内右奥にある厄悪石
厄割桃という陶器を割るための石らしい。


桃に厄を込めて厄落とし。
そして

ストレス発散!!

社務所前のおみくじ箱で買うことができます。


桃の形は古事記の「イザナギが桃を投げて逃げた話」が由来ですね。

どんな話か?

よし、令和の稗田阿礼と呼ばれしワシが
と思ったが、長くなってしまうのお。

桃を投げることで黄泉の国に住まう怪物たちを退けることができた、
という話があるのじゃ。

今はこれだけ知っておれば十分じゃろ。
詳しい話はまたの機会に話すとしよう。

鷹巣(たかのす)神社と稲荷神社

境内の左側には鷹巣神社、そしてさらに奥の方を見ると稲荷神社があります。
稲荷神社は結構分かりづらいかも。
鷹巣神社からちょっと左行って奥です。

僕は神社の裏から赤い鳥居が見えたので気付きました。

左 鷹巣神社 右 稲荷神社

引用:咲前神社 「境内案内」
https://www.sakisaki.net/pages/28/(2023/06/05)

鷹巣神社では

大物主命(おおものぬしのみこと)
火産霊命(ほむすびのみこと)
伊勢三郎義盛公(いせさぶろうよしもりこう)

を祀っています。
大物主命大国主命の別名
火産霊命は火の神さま。
伊勢三郎義盛公源義経の一番の部下といわれている人物です。

右の稲荷神社で祀られているのは

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

です。
いわゆるお稲荷さまですね。

もちろんご利益は
商売繁盛です。
いつもの。

そしてここの写真、撮り忘れた。

記事の裏書き(どうでもいいこと)

咲前神社…とても気に入りました!

静かで落ち着いた雰囲気の神社はやっぱりいいですね。
あと絹笠さま(の像)もかわいいし。

ちなみに、今日の歩行距離は14.9kmでした。

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