《ご利益・神様》星神を封じた最強の【大甕神社】アク強めな神社好きの紹介

大甕神社の鳥居

日本神話強さランキング
Tier1

というわけで今回は、
茨城県日立市
大甕(おおみか)神社
の紹介・感想です。

目次

大甕神社ってどんな神社?

大甕(おおみか)神社は、
この土地に住んでいた悪神と、
それを退治した馬鹿強い神さまを祀った神社です。

神社裏には巨大な石山(宿魂石)があるのですが、そこに悪神が封じられています。

そんな神話があるだけあって、
神社の創設は社伝によると
紀元前660年

紀元前660年!?!?
神武天皇の時代!?
社伝が事実なら、最古の神社レベルですよ!
こりゃあ大神神社が黙っちゃいない。
社伝が事実なら、ですが。

ご利益・ご祭神

ご祭神 ご利益
武葉槌命(たけはつちのみこと)開運
勝負運
甕星香々背男(みかぼしかがせお)

ご祭神は
ここらで頭を張っていた
甕星香々背男(みかぼしかがせお)
という星の神

そしてそれを退治して封印した
武葉槌命(たけはつちのみこと)
という女神。
倭文神(しとりがみ)
とも呼ばれています。

日本神話には「禍津日」といったいかにも悪そうな名前の神さまがいる

にもかかわらず!

「悪しき神」と呼ばれているのはこのミカボシだけ。すごい地主神。
明けの明星・ルシファーが強大であるように、
星属性は強い。

そしてさらに驚くべきことに、
それを退治したシトリ神は
最強の軍神…ではなく、
なんと
織物の神さま強くはなさそう。
能ある鷹が爪を隠し過ぎ。

そんな日本神話最強議論で名前が挙がりそうな
2柱の神さまを祀る大甕神社には
開運や勝負運
などのご利益があるとされています。

ミカボシのヤバさ

ここまでの内容では、
「強い土地神が、さらに強い神に討たれた」
という、ありふれた感じのお話。
しかし、神話の内容を詳しく見ていくと、
この星神・ミカボシ、
とんでもないヤバい。

まず日本神話には、地上最強と名高い
建御名方神(たけみなかた)という軍神がいます。
しかしタケミナカタでさえ、
天より遣わされし雷神
建御雷神(たけみかづち)には手も足も出ません。逃げ一択。

そんなわけで、
真の最強の軍神・タケミカヅチは地上において
無双状態。
邪神から石や草(に宿る神)まで徹底的に全てを平らげたという。

…ただ一つ、この日立の地に住まう星神
甕星香々背男(みかぼしかがせお)をのぞいて。

タケミカヅチに加え、剣の神である
経津主(ふつぬし)もいましたが、それら二神の力をもってしても敵わない、
それがミカボシなのです。
すごい神もいたもんだ。日立は安泰だ

そんなわけで、二神は織物の神である倭文(シトリ)神に頼み、倒してもらいましたとさ。
めでたし、めでたし。
織物織ってる女神に討伐依頼するのもなかなか凄い。

日本神話最強の神、
タケミカヅチとかスサノオとかヤマタノオロチとか…
色々意見はあるけど僕はシズリ神に一票いれたい。

神社レポ

鳥居と神門

国道6号沿いにある大甕神社の大きな鳥居。

そしてその奥にある超新しい神門!
こんな新しい神門、初めて見た…。多分、超貴重。

近づくと、木の香りがします。
神社にある古めかしい神門にもこんな時代があったのだと考えると…なんだか感慨深いね。

ちなみに、鳥居の向かい側には
久慈浜稲荷神社があります。
さらに稲荷神社の左に道があり、その先には
祖霊殿。

境内の鶏

神門をくぐり境内に入ると、
なんと!
鶏が放し飼いにされています。

この鶏は東天紅鶏(とうてんこう)といい、
古事記、天岩戸神話に登場する鶏らしい。
見た目がかっこいい。あと蹴爪が痛そう。

拝殿と笑龍

少し進むと大甕神社の拝殿(参拝するところ)があります。

拝殿正面にある鳥居。参拝ならここから入る方が近い。

拝殿。

見落としがちですが、
拝殿の上に龍が彫られています。
これは笑龍といい、さっきの正面鳥居からこの龍を見ながら近づくと、口がだんだん開いていくように見えます。

最初に来た時は気付かなかった。

本殿への道と白蛇塚

基本、本殿(ご神体が祀られている場所)は拝殿のすぐ真後ろにあるのですが、大甕神社は拝殿裏の宿魂石(ミカボシを封じた石)の上に建てられています。

本殿への道。ちょっと険しい。

近くには白蛇塚という面白そうなものもありました。

蛇が浮き出た不思議な石があります。
宮城の金蛇水神社にいっぱいあったヤツだ。

宿魂石

本殿へ行くためには石山を上る必要があります。

この岩山全体が宿魂石。
面白いことに、この岩群は日本最古といわれるカンブリア紀層(約5億年前)の地層なのです。
封じる石も厳選した、シトリ神のこだわりを感じます。

本殿

そんな宿魂石の真上に、シトリ神を祀る本殿があります。

最上の存在として扱われる星。
そんな星の神様さまの上に鎮座しているシトリ神、
これは最強だ。
文字通り、尻に敷いている。

とはいうものの、宿魂石に本殿が移されたのは比較的最近。
あの徳川光圀公の命ににより、宿魂石の上へと移されました。

その他の見どころ

境界石と本殿裏 見落としがち

本殿から降りてきた辺りに異様な雰囲気の石、
境界石があります。
お札べったりでヤバそう。

この石、この真ん中の穴を潜ることで悪しき縁を断ち切ることが出来るとされています。
ちなみに、この大量のお札に書かれているのは
強力な呪文(祝詞)。
はるべゆらゆら…なんとかかんとか。

本殿裏への道 

実は境界石から細い道があり、本殿と宿魂石を裏側から見ることが出来ます。
知っていないとまず気付かない道だと思う。

途中、宿魂石にある小さな社。
何が祀られているのか分からないけど、場所が場所だけになんだか気になる。

甕星香々背男社 おすすめ

宿魂石に封じられた甕星香々背男(みかぼしかがせお)が祀られた神社です。
悪神とされてはいるものの、別に何か悪事を働いたという話は聞かない。反抗しただけ。
なので正直、怖い神と言うイメージはない。

あと星の彫られた額、かっこよすぎ…。

五芒星がかっこいいのはもちろんだけど、星の文字だけ篆書になっているのも凄く良い。
今まで見てきた神額の中で一番好きなデザインだ。

アクセス

電車の場合

大甕駅から歩いて約15分。

車の場合

常磐道 日立南太田ICから車で約10分。

記事の裏書き(どうでもいいこと)

「織物を織る」ってパッと見、二重表現っぽいよね。
違和感を感じる!

今日の歩行距離は4㎞。

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