今は令和。
ブログのmugaといふものありけり。
宅地に入りてネタを取りつつ、ブログの記事に使ひけり。
というわけで、今回は群馬県高崎市小祝(おぼり)神社の感想・紹介です!
小祝神社ってどんな神社?
読みは小祝(おぼり)神社です。
「こいわい」かと思った。
昔は小祝大明神とも呼ばれていました。
正確な創建時期は不明。
しかし、古い書物にも神社の名前が刻まれていた由緒正しき神社です。
少なくとも平安時代には存在していたとのこと。
(ちなみに、古い記述では小祝を「おはふり」と読んだらしい。)
式内社(簡単にいえば、古くから記述がある神社)にも列せられており、上野国の七之宮です!
七之宮?なにそれ?
という方に簡単に説明すると、
〇之宮という表記は、その神社の格を表しています。
詳しくは貫前神社の記事で。
参道を下る!?不思議な造りの『一之宮貫前神社』(群馬県富岡市)
住宅地の中にある小さめの神社なんですが、
上野国有数のなかなかすごい社格です。
ちなみに、上野国は式内社(簡単にいえば、古くから記述がある神社)に列せられている神社は12社。
ご祭神・ご利益
ご祭神 | ご利益 |
---|---|
少名彦命(すくなひこなのみこと) | 安産・無病息災 |
小祝神社の主祭神は少名彦命(すくなひこなのみこと)。
このスクナヒコナという神さま、
いうなればお助けキャラです。
日本神話において、
スクナヒコナは国づくりを始める大国主(おおくにぬし)のもとに突然あらわれ、
色々と手助けをしてくれた神さまなのです。
スクナヒコナはとても博識。
さまざまな知識を授けることでオオクニヌシを助けました。
スクナヒコナ先生です。
そんな知識の幅広いスクナヒコナ先生には、
さまざまなご利益があると言われています。
その中でも医療や薬の分野はとても有名。
つまりは無病息災のご利益が期待できます!
また、小祝神社には安産や子育てのご利益があることでも有名。
これはスクナヒコナ先生のご利益というより、小祝神社自体に言われているご利益っぽい感じ。
(安産祈願で有名になるほど、スクナヒコナに安産のイメージないなあ、という勝手な考えから。)
そのため、妊婦の方なども多く訪れるそう。
安産・子育てのお願いならぜひ小祝神社へ!
あと、ご利益の話からは外れるのですが、
このスクナヒコナ先生には大きな特徴があるのです。
それは…
身体がとっても小さい
ということ。
どれくらい小さいかって?
ガガイモという植物の実を船にできるぐらい。
↓ガガイモの実
写真:Qwert1234 at ja.wikipedia, CC 表示-継承 4.0,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12060643 による
そのため、一寸法師の元ネタとも言われています。
小さな身体に大きな知識。
小祝神社と同じく、小さいのにすごい神さまだ。
まあ、この神さま、国づくりの途中で帰っちゃうんだけどね…
なぜって?
…さあ、分からない。
気まぐれなんじゃないかな。
___以下僕の超勝手なイメージ____
オオクニヌシ「君は実に素晴らしいパートナーだ。これからも共に…
スクナヒコナ「あ、そういえば家の電気消したっけ。帰るね。ばいび〜」
オオクニヌシ「え?あ、ちょっと…」
スゥー… (海の向こうに消えゆくスクナヒコナ)。
ちゃんちゃん♪
___________________
アクセス
関越自動車道の前橋ICから21分程度。
高崎駅からだと10分ぐらいです。
最寄りは高崎駅。歩いて20分ちょいぐらい。
兎にも角にも徒歩で行きます。
遠くないですし。
神社レポ
小祝神社の鳥居
いい天気だな~。
なんて考えながら住宅地を歩くと、小祝神社の鳥居が見えてきました。
住宅地の中、急に現れます。
石造りの素朴な雰囲気の鳥居。
奥に見える社殿はなかなか豪華そう。
もし、知らずに住宅地を歩いて、突然こんな由緒正しい神社を見つけたらとしたらすごくうれしい
だろうな。
棚からぼた餅
いやむしろ、棚ぼたに代わる新たなことわざを生み出せるかもしれない。
宅地から大明神
とか。
参道
小祝神社の参道。
隣には保育園があります。
小祝神社は安産のご利益のある神社。
神さまも子供たちを見守ってくれているのかもしれない。
ということは、この保育園のトップは園長ではなく、神さま?。
保育園の影の支配者ですね。
……いや、支配者ではないか…。
賑やかな手水舎
次に参道右手にあるこちらが手水舎。
色々乗っていて楽しい。
今回は、アルコールお清めパターン。
コロナの影響で柄杓と水は撤廃されてます。
やっぱり、水の流れる手水舎が好き。
徐々に戻ってくれるといいな。
柄杓…復活…
いつまで…いつまで…
お詣りする場所・拝殿
そしてこちらが社殿!
朱色を基調とした綺麗な社殿です。
Saigen Jiro – 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=37284913による
※この写真は2014年のもの。
拝殿前はこんな感じ。
奥のキジの絵がまず目につきます。
「ようこそ」って言ってるような気がする。
独特な雰囲気。
額には正一位小祝大明神と書かれてます。
そして、さらに上を見ると
どなた!?
亀に乗った老人の彫刻が!
誰でしょう…?
亀は蓑亀(後ろに藻が生えている亀。縁起が良い。)みたいですが、龍にも見えます。
亀に乗ってる人なんて浦島太郎ぐらいしか思いつかない…
ご祭神のスクナヒコナ?
いやでも、亀に乗るイメージはないなあ。
…
分かりません!
浅学菲才な身、故に…。
あとでネットで調べたところ、
この彫刻は中国の仙人の一人
「黄安」っぽい!
黄安は唯一亀に乗る仙人。
そのため亀仙人とも呼ばれているそう。
(ドラゴンボールに登場する亀仙人の元ネタだろうか?)
乗ってる亀は3000年に一度しか水面に顔を出さないらしい。
長寿であること以上に、すごい潜水能力の亀ですね。
さらに、黄安はその亀を5回見たそうです。
長寿、というより超寿。
そのため、黄安は永遠の象徴と言われているとか。
仙人の方面には明るくないからなあ…。
あとで勉強しておこう。
そして、ずっと前から知ってましたよ的な感じで、他の人に説明できるようにしておこう。
超歴史が深い!本殿
神社の周りをまわります。
こちらが本殿。
右
真後ろ
左
細かい!
多くの絵や彫刻があり、非常に精巧な社殿です。
見ていて楽しい。
しかもこの本殿自体、かなり古いです。
他の神社と比べても。
高崎市内では最古らしい。
惜しむらく点があるとするなら、僕自身に学がないために、
絵や彫刻が何を表しているのか分からない、
ということだけです。
神社裏には御神木の切り株らしきものもありました。
特に説明は書かれていませんでしたが、
老化のために切られてしまったのでしょうか…?
それにしても、
本殿とすごく近い位置にありますね。
もしかしたら…
近すぎてウッドうしい(うっとうしい)から切られたのかも。
なんてね。
記事の裏書き(どうでもいいこと)
神社の読みってなかなか難しい。
同じ字なのに読みが違うこともあるし。(温泉神社が おんせん だったり ゆぜん だったり)
小祝が「おぼり」は流石に全く分からなかったです。
そして、今回の歩行距離は16.7kmでした。