《ご利益・神様》龍神住まう七段の滝【七滝神社】アク強めな神社好きの紹介

七滝神社の鳥居と橋

「滝」と「淹」が似ているように、

急須からお茶を淹れる様子は小さな滝のよう。

というわけで今回は
秋田県鹿角郡小坂町
七滝神社
の紹介です。

目次

七滝神社ってどんな神社?

七滝(ななたき)神社は、七滝という滝の元に
建てられた神社です。

この七滝は7段にわたって流れる巨大な滝であり、
龍神が住むともいわれています。

もとは五穀豊穣・牛馬安全・諸病祓除の祈願所であったとされており、
滝の近くには精米するための水車小屋が今も残っています。

七滝神社の龍神伝説

そんな七滝神社に伝わる七滝伝説…。

むかしむかしあるところに、昆孫左衛門という大地主がいました。
彼は大地主という言葉でも形容できないほどの
大地主。
どれぐらい広い土地かというと、
林で薪を切れば
35人の家で冬を暖かく過ごせる程の薪が採れる、
そんなレベルである。
まさに規格外。

それもあってか、彼の性格は超傲慢
土地並に肥大化した自尊心である。

そしてここ七滝では、
”滝に物を投げ入れると神様のバチが当たる”
とされており、物を捨てることが厳しく禁じられていました。

そんな滝を知った孫左衛門。
彼はその禁忌をわざと破り、
自分の力を皆に自慢しようと考えました。
こういう人にはなりたくないね。

そして孫左衛門は大量の薪を次から次へと滝に落としていきます。エラソーに腕組みをしながら。

そして彼はにたにた笑いながら言います。
「どうだ、俺の力は!
俺にかなうやつは誰もいねえ!」


すると
薪が滝の四段目の鍋倉というところに落ちるやいなや、
突然雷のような稲光が光り、
その中から苦しそうな声が聞こえてきました。
水に浮かぶはずの薪は、不思議なことに一本も浮かんでこなかったという。

さすがの孫右衛門もこれに驚き、そのまま家に帰って眠りました。
するとその日の夜、
夢の中に全身傷だらけで血を流した大蛇が現れ、言いました。
「この傷を見ろ!!
きっと罰を与えるであろう」

怖くなった孫右衛門は己の罪を許してもらうため、滝のそばに神社を建てて龍神を祀り、毎日謝罪しました。
するとそれ以降、
夢の中に傷ついた大蛇は現れなくなったという。

性格の悪い地主が祟られるオチかと思いきや、
特に何もなく許された珍しいパターン。
夢でちょいと叱っただけ。

全身傷だらけにされたのに、とても優しい。
もしかしたら、お人よしなのかもしれない。

ご利益・ご祭神

ご祭神 ご利益
大山祇命(おおやまつみのみこと)五穀豊穣・牛馬安全・諸病祓除

主祭神として表記されているのは
山の神である
大山祇命(おおやまつみのみこと)

また、主祭神として記されてはいませんが、
七滝の龍神も祀られています。

ご利益は
五穀豊穣・牛馬安全・諸病祓除
など。

神社レポ

道の駅・こさか七滝

七滝神社は道の駅であるこさか七滝の目と鼻の先にあります。
車は道の駅の駐車場に停めるのがおすすめ。

横断歩道から向こう側へ。

この先、七滝神社。

水車小屋

七滝神社鳥居の手前には水車小屋があります。

流石に今は動いていませんが、中も入れます。

水流によって水車が回ることで、右の杵が上下に動く仕組み。
これでお米を精米します。

近くに水車小屋があるのも、五穀豊穣を祈願する七滝神社らしくて良いですね。

鳥居と橋

七滝神社の入口。
鳥居の先にすぐ橋があります。

右には七滝があるけど、七段あるかは分からない。
でも、良い景色。

滝の近くの橋ってなんだかワクワクする。

七滝

橋を渡り切ると、道が二手に分かれています。
左が七滝神社右が七滝に通じています。

七滝の上段。
すぐそばまで近づけます。凄い迫力!

そしてこちらが七滝の下段。
上段に比べて落ち着いた雰囲気。

七滝は日本の滝100選にも数えられている名瀑でもあります。
そんな滝を近くで見れて楽しかった。

七滝神社の社殿

さっきの道を左に進み、七滝神社へ。
右の紫陽花が瑞々しくて似合ってる。

七滝神社の小さな社殿。
右には手水舎があります。

綺麗な手水舎。
水を吐く龍の像がカッコいい。

ただ、手水舎は手と口を清める場所なので、
小銭を投げ入れるのは×。
第二の”大地主・昆孫左衛門”にならないよう注意しよう。

アクセス

電車の場合

JR十和田南駅から車で約25分。

車の場合

東北自動車道の小坂ICから車で約15分。

どうでもいいこと

そういえば、海外でも噴水にコインを投げ入れる習慣があったような。
人はなぜ、水に硬貨を投げ入れたがるのだろうか。

今日の歩行距離は10.6km。

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