《ご利益・仏様》十三詣りの名所【村松山虚空蔵堂】お寺も好きな神社好きの紹介

村松山虚空蔵菩薩堂と、虎と牛の像

皆が呼んでる「むらまつさん」。
それは
「村松山」なのか。
それとも
「村松さん」なのか。

というわけで今回は、
茨城県那珂郡東海村
村松山虚空蔵(こくぞう)堂
の紹介・感想です。

目次

村松山虚空蔵堂ってどんなお寺?

「村松さん」として親しまれる村松山虚空蔵堂。このお寺は平安初期という超昔に創建された歴史あるお寺です。
さらに、ご本尊である虚空蔵菩薩像も、
あの弘法大師(空海によって彫られたとされています。
すごいね。弘法大師作の仏像がこの世にどれだけあることか。

そんな貴重な仏像ということもあってか、
村松山の虚空蔵尊は
三重県伊勢の朝熊山金剛證(こんごうしょう)寺
福島県柳津の霊厳山円蔵寺と並び、
日本三体虚空蔵尊の一つとして数えられています。

十三詣りと村松山虚空蔵堂

また、村松さんは十三詣りの名所としてもかなり有名。
「十三詣りと云えば村松虚空蔵、
村松虚空蔵と云えば十三詣り」

といわれるほどです。

十三詣りとは、
数え年で13歳になる子どもが虚空蔵菩薩にお参りする行事のこと。

これは
子供が大人へと移り変わる大事な時期(13歳)に、智慧の仏さまである虚空蔵菩薩のもとへ参拝しよう、
という考えから始まったと言われています。(諸説あり)

(ちなみに数え年とは、
生まれたときを1歳とし、そこから元旦を迎えるたびに加算していく数え方のこと。)

ついでの話

それと、この村松さんにはご本尊のほかに
霊験木(れいげんぼく)というお宝があるのですが、この木には逸話があるんですよ!

むかし、村松の沖合で船が台風に遭い沈没の危機に瀕したことがあったそうな。

このとき、
「村松の虚空蔵菩薩さん!助けて!
と祈りながら、船の板をはがし、そこに小銭とか髪の毛とかいろいろ結び付けて海に放しました。

すると台風は3日目に止み、
船員は全員無事だったらしい。

その後、その木片は村松海岸に打ち上げられ、
なにかお願い事があるとその木を撫でながら祈るようになったという。

よくある話だけど、こういう神社仏閣にある逸話って面白いね。

ご利益・ご本尊

ご本尊ご利益
虚空蔵菩薩記憶力増進、成績向上
開運厄除け など

ご本尊はもちろん虚空蔵菩薩
知恵や福徳の仏さまです。

ご利益は
記憶力増進、成績向上 開運厄除け 
などなど。

虚空蔵と言う名前の
「虚空」「無限」
「蔵」「宝庫」を表し、
無限の広さを持つ宝庫といった感じの意味を持っています。
もちろん、宝庫は中身入りでしょうね。
ピーマンじゃあるまいし。

また、虚空蔵菩薩は右手に丸みのある宝剣を持った姿をしています。
意外なことに、
剣は「知恵」を象徴としているのです。
杖とか本の方が智慧っぽい気がするけど。

アクセス

車の場合

常磐自動車道の東海スマートICから
約15分。

電車の場合

常磐線の東海駅からタクシーで約15分。
バスの場合、
東海駅東口(海浜公園行or茨城東病院行) から「虚空蔵尊前」へ。

お寺レポ

村松大神宮はお隣さん

村松大神宮のすぐ隣にある村松山虚空蔵堂。


ちなみに次回は村松大神宮の記事です。
気になる方はコチラ!

手水舎と仁王門

参道の右には手水舎があります。
手水舎の龍が両手に玉を持っていてカッコイイ。

そして、どデカい仁王門

最近神社の記事ばかり書いていたので、
無意識に仁王門を随神門と書いてました。

境内と巨大な鐘楼堂

仁王門をくぐるとすぐ本堂が見えます。

左にある鐘楼堂
日本をよく知らない外国人が想像する鐘楼堂の大きさってたぶんこんなカンジ。

つまりアメリカサイズ。

牛・トラ・本堂

本堂まえには左右を護る2匹の動物がいます。

牛と虎です

なぜ牛と虎が守護しているのか。
それは、ご本尊である虚空蔵菩薩が丑・寅年生まれの守り本尊であるため
村松さんに限らず、虚空蔵菩薩を祀るお寺では結構見かけたりします。
ただこ、意外とこのこと知られていない
特に虎。猫とか雌牛とかによく誤解されているのを目にします。
虎だよー!!!猫にしか見えないけど。
友達とかにも教えてあげてね。

そして本堂。ここも大きい。

落ち着いた色合いだけど精巧な造りで良いね。

その他の見どころ

開運堂

仁王門をくぐって参道右にある開運堂
中には虚空蔵菩薩以外の守り本尊が祀られています。

さっきもチラッと「守り本尊」という名前を出しましたが、
実は干支ごとにそれぞれを守護する仏さまがいるのです。

鍾馗霊神堂と安産地蔵尊

今度は本堂の裏へ。
鍾馗(しょうき)霊神堂があります。

祀られているのは鍾馗という
魔除け・病気除けの神さま。

あと、中にバカでけえ絵馬も収められています。
たぶん仔馬サイズぐらいはある。

そしてその隣にあるのが安産地蔵尊
安産祈願のお地蔵様でしょう。
だって安産地蔵尊って名前なんだから。

奥の院 おすすめ

安産地蔵尊の辺りから、さらに奥へと続く道があります。

進むと、奥の院が見えます。
ご本尊である虚空蔵菩薩像が収められている場所です。

今度は狛犬。

ご本尊のいる奥の院、意外とスルーされがち。
あの立派な本堂にご本尊がいると誤解されてるかもね。

出世稲荷堂 見落としがち

そんな奥の院への道の途中、ちょっと気付きづらい感じで右側にも道が続いています。

その先にあるのが出世稲荷堂
祀られているのは荼枳尼(だきに)天という、
お稲荷さま(宇迦之御魂)と同一視されている神です。
ご利益は
開運出世・商売繁盛など。

木々の中にひっそりと鎮まっている感じが好きで、村松さんのなかでもお気に入りの場所である。

お寺の案内板にも書かれていなかったので、かなり見落としやすいかもしれない。

三重塔

そして奥の院の隣、村松山にそびえる三重塔
なかには大日如来が祀られています。
ご利益は
身体堅固、無病延命など。

大きい。
村松さんの建物はどれもデカい。

記事の裏書き(どうでもいいこと)

「むらまつさん」
僕は「村松山」のつもりで呼んでいるけど、
皆は「村松さん」のつもりで呼んでいるかもしれない。

今日の歩行距離は6.7km。

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