銀杏の花言葉は「長寿」です。
あと「荘厳」。
と言うわけで今回は
茨城県水戸市水戸八幡宮
についての紹介・感想です。
水戸八幡宮ってどんな神社?
水戸八幡宮は水戸藩主から代々崇敬されている神社。
もともとは水戸城内に祀られていました。
その後、なんやかんやあって
北見町の方へ移ったり…
城里町の方へ移ったり…。
….しっくりこなかったのかもしれない。
でも気持ちは分かる。
メニューが豊富なレストランに来た時とか、僕も悩むし。
それでも最終的には、白鶴が舞い降りたとされる現在の地に落ち着きました。
この場所は白鶴のおすすめだったのです!
まとめると、レストランは「おすすめメニュー」を設定しておくべき、ということ。
ご利益・ご祭神
ご祭神 | ご利益 |
---|---|
誉田別尊(ほんだわけのみこと) | 厄除け 子育て 安産 |
息長足日売尊 (おきながたらしひめ のみこと) | |
姫大神(ひめのおおかみ) |
祀られているのは、
八幡神とされる
誉田別尊(ほんだわけのみこと)。
そして、その母である
息長足日売尊(おきながたらしひめのみこと)
です。
農・工・商の神さまとして信仰され、
また
厄除や子育て・安産
のご利益もあるといわれています。
また、姫大神(ひめおおかみ)は特定の神さまというより、応神天皇と関係の深い女神たちのことです。
アクセス
JR水戸駅からバスで約10分。
水戸駅北口バスターミナル4番から
市内循環線バス(内回り・外回りどちらでも可)へ。
「八幡宮入口」で下車。
常磐自動車道水戸ICから約20分。
神社レポ
鳥居と参道
水戸八幡宮の鳥居。
左右にはアジサイが植えられています。
咲いてないけど。

参道。

参道の左には境内社が並んでいます。

二神宮もたしかここに並んでいたはず。
二神宮には面白い民話があるんですよ。
最後に紹介します。
随神門
水戸八幡宮の随神門。

立派!
水戸市の有形文化財と知って見ればなおさらです。

門の欄間には龍の彫刻が彫られている。

開運赤龍 らしい。
つまり、開運の赤い龍ってことだ。
拝殿と左右の桜
水戸八幡宮の拝殿はなかなか落ち着いた色合い。

拝殿前の左右には桜の木が植えられています。
左近の桜・右近の桜というらしい。


神社側から見て左にあるのが左近、右が右近です。
このブログでは参拝者目線で左右を示していますが、普通神社では神さま目線なのです。
平安京の左右が宮廷目線で決められてるのと同じ感じ。
本殿
そして、水戸八幡宮の本殿。


拝殿と違ってとても鮮やか。
金箔とかも使われてます。
立派!
国指定の重要文化財と知って見ればなおさらです。
その他の見どころ
日本一の大いちょう おすすめ
境内の左にあるご神木が、
「日本一の大いちょう」と言われる
御葉付公孫樹(おはつきいちょう)です。
公孫樹と書いて「いちょう」と読むんだ。

樹齢は800年。荘厳だ。

なぜ御葉付というかというと
「雌木で多数の実を結ぶが、稀に葉先に実を生じるから」
らしい。
この木にお参りすることで、
安産や無事成長、延命長寿
のご利益があるといわれています。
武内宿禰神社
本殿よりも奥の左右に鎮座する2つの神社
武内宿禰(たけしうちのすくね)神社
の
荒魂(あらみたま)社と和魂(にきみたま)社
です。


祭神は武内宿禰(たけしうちのすくね)。
生涯様々な天皇に仕えたという
めっっっちゃ長生きした伝説の人?です。(330歳)
そして、和魂と荒魂とは
平たく言うと、
神さまの温和な部分と荒々しい部分のことです。
同じ神さまなのにこうやって分けて祀られているのを見ると、
神さまって複雑なんだな~
って思う。
その他の境内社
それ以外にも、境内の右側には
稲荷神社や天満宮などの境内社が鎮座しています。


なかでもちょっとおもしろいなと思った境内社は
青麻(あおそ)神社です。
宮城に本社があります。

ご祭神は日・月・星の三光神
(一応宮城の本社だと、この三光神は
天照神・月読神・天之御中主神。)
ご利益は
眼病平癒。
眼病の村人が、謎の老人の言うとおりに三光神を拝んだところ、眼病が癒えてしまった!
という面白い伝説があるのです。
こういう話があると、ご神徳にも説得力が出るってもんよ。
二神宮の民話(おまけ)
むかしむかし、江戸の神田明神のお祭りのため、神田佐久間町と言う町から花車が出ることになりました。
その花車は、イザナギ・イザナミの二柱が天の浮橋に立つ姿をかざったもので、大変美しかったそうな。
ところがその祭りの夜、花車を出す佐久間町から大火事が起こってしまう。
町の人たちは験を担ぎ、その花車は別の場所に移されることとなりました。
次の年、富岡八幡のお祭りにこの花車が出ることになりました。
しかしそこでもまた、夜に町で大火事が起こってしまう。
そして今度は、その花車のいわれを知らない水戸馬口労町にゆずられました。
花車を貰った馬口労町の人たちは大変よろこびました。
それでも、この花車を八幡さまのお祭にこの花車を引き出すと、その夜にまた大火事が起こってしまいました。
これを見た町人は、
「神さまを引きまわすことが良くないのだろう」
と考え、八幡さまの場所へ奉納することにしました。
それが現在の二神宮です。
今では「火伏せの神」として信仰され、太平洋戦争で空襲をうけた際も、八幡宮だけは被害を受けなかったそうな。
記事の裏書き(どうでもいいこと)
時期じゃなかったので写真は撮りませんでしたが、
水戸八幡宮は紫陽花の名所としても有名な神社。
6月ごろに行われる「あじさいまつり」の時期に行くのもいいかもしれない。
今回の歩行距離は16㎞でした。
