《ご利益・神様》龍神と病厄除の守護神【廣田神社】アク強めな神社好きの紹介

廣田神社の黒い神池

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というわけで今回は、
青森県青森市
廣田(ひろた)神社
の紹介・感想です。

目次

廣田神社ってどんな神社?

廣田(ひろた)神社は、陸奥の国の平安祈願のため、(歌人で有名なあの)藤原実方によって創建された神社です。
現在は青森の守り神として町の中心へと遷されています。

この青森の守り神の名は伊達ではなく、
”病厄除”としてしっかり実績もある実力派。

かつて青森で歴史上最悪レベルの大飢饉が起こりました。多数の死者が出て、疫病も発生したらしい。

あまりの惨状に、幕府からも
「地元の神社に祈願しろ!」
と言われ、厄災除けの弓とか矢とかが送られてくる、そんなレベル。
しかし、言われた通り地元の神社・廣田神社にて祈願すると、
病魔は退散し、大飢饉も収まりまったそう。
地元最強。こりゃあ守り神だわ。

そんなわけで、
廣田神社は”病厄除”の守護神としても広く知られるようになりました。めでたしめでたし。

五社巡り

また、廣田神社は境内にも神社が存在しています。
本社の廣田神社だけでなく、境内にある四社全てにお参りするのが正式な参拝方法と言われており、これら五社を参拝することを五社巡りといいます。

対象となるのは
本社金生稲荷神社八大龍神宮乃木神社
二十三夜神社

の五社。
めんどくさがらずに参拝するのがおすすめです。
いろいろ見どころがあって楽しいから。

ご利益・ご祭神

ご祭神 ご利益
天照大御神 荒御魂
(あまてらすおおみかみ
あらみたま)

厄災難除
大国主命
(おおくにぬしのみこと)
縁結び
病気平癒
事代主神
(ことしろぬしのかみ)
大漁満足
海難防止
蛭子命
(ひるこのみこと)
商売繁盛
開運招福

主に祀られているのは
日本神話の最高神である
天照大御神
荒御魂

荒御魂(あらみたま)とは、
神さまの魂が持つ荒々しい側面のことである。

ご利益は厄災難除など。

良くも悪くも、荒御魂は力が強いとされています。
マンガとかでたまに見かける
”かつて自分を苦しめた敵が味方になって再登場”
的な頼もしさを感じる。

また、縁結びのご利益がある
大国主(オオクニヌシ)命
商売繁盛で有名な
蛭子(ヒルコ)命
などの神さまも一緒に祀られています。

あとは、創建者の藤原実方
青森開拓の恩人である進藤正次(まさつぐ)とかも。


神社レポ

参道と手水舎

町中にも関わらず堂々と延びる廣田神社の参道。
我の強い参道。

そしてその先には、堂々と立つ鳥居。
ここが廣田神社の入り口です。

入ってすぐ左には手を清める手水舎。

流石、青森県。
特産リンゴで出汁までとっている。

実方桜

手水舎の反対側、右手には実方桜という桜があります。
参拝後に桜の前で祈願し、その翌日に雨が降ると
幸せになれるといわれています。

このいわれは、実方の

「桜狩 雨は降りきぬ おなじくは 
濡るとも花の 影に隠れむ」
(意訳:桜を楽しんでたら雨降ってきたよ…。
ま、どうせ濡れてるし、桜のそばにいよっと。)

という短歌からきています。

実方要素はどこなの!?
と不安になっていた御仁もこれですっきり。

じゃんばらしめ縄と社殿

鳥居をくぐってすぐ正面に社殿があります。
しかし、社殿よりも気になるものが。

なんだこの面妖なしめ縄は…?

これはじゃんばらというしめ縄であり、
津軽地方で多く見られるらしい。
初めて見た。

ここ廣田神社のじゃんばらは全国でも最大級とのこと。

また、”じゃんばら”という名前は
「邪祓い(じゃばらい)」が訛って転じたものとされています。

五社巡り

廣田神社は本社を参拝して終わりじゃない。
五社巡りだ!
ということで、境内にある残りの四社を見ていこう。

金生稲荷神社

まず最初は、鳥居の左側に入口がある
金生(かねうみ)稲荷神社

ご祭神は
倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
大宮能売神(おおみやのめのかみ)
です。

注目すべきはそのご利益。
名前からも分かる通り、
このお稲荷様は
金を生むお稲荷様と言われています。

ご利益はもちろん金運招福・商売繁盛

なお、ここは”じゃんばら”ではない。

社殿のそばには山盛りになった願掛け金狐。
この黄金ぎつねが、神さまへ願いを届けてくれるのかもしれない。
「ごん、おまえだったのか…。」

八大龍神宮と黒い神池

次に、金生稲荷の右にある神池があり、その中央に鎮座する八大龍神宮

ご祭神は結構多くて、
水神である
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
弥都波能売神(みづはのめのかみ)

をはじめ、
底筒男命(そこつつのおのみこと)
中筒男命(なかつつのおのみこと)
表筒男命(うわつつのおのみこと)

が祀られています。

加えて、この神社には二柱の龍神もまた存在するとされており、
悪縁を立ち、良縁を結ぶ縁結びのご利益があるとされています。

あと、ここは”じゃんばら”!!!

また、この神社を取り囲む神池にはある大きな特徴があります。
それは…
水が真っ黒である点。

なんでも、
水が黒いのは人々の苦難を吞み込んでくれるから
とされており、
廣田神社の龍神様のところへ行けば悩みを吸い取ってくれる
とまで言われています。
ちなみに、大東亜戦争で空襲が遭った際、神池に飛び込んだ人は全員無事だったそう。

この池、既視感がある…。
そうだ!
醤油ラーメンのスープだ。

またこの神池には大小2つの滝があり、
龍神の神魂はそれらに宿っていると考えられています。

大きい滝が龍神の滝

小さい滝が護龍の滝

乃木神社と二十三夜大神

そして、そんな神池と金生稲荷の狭間に赤い鳥居
が立っています。
この先にあるのが、五社巡り最後の二社
乃木神社二十三夜大神です。

鳥居にかかるしめ縄、”じゃんばら”ではない。

まずは乃木神社
ご祭神は
乃木希典命(のぎまれすけのみこと)

乃木希典は日露戦争などで活躍した陸軍大将。
明治天皇の後を追って殉死したことで知られています。
一言で言うなら”実直”というイメージ。

生前、ここへ参拝に来たことがあるらしい。

そしてその隣にあるのが
二十三夜大神(にじゅうさんやおおかみ)。

ご祭神も
二十三夜大神
そして猿田彦神(さるたひこのかみ)
です。

聞きなれない名前の二十三夜大神。
それもそのはず、この神様は月を信仰の対象とする民間信仰から生まれた神なのです。

旧暦23日の夜、みんなで集まって、月の出を待つ月待ちという民間信仰がありました。
こうすることで、心身が浄化される…とかいろいろご神徳があるとされていたのです。

ここでは女性からの信仰が厚かったらしく、
ご利益は安産子授けなど。

今では、23日の夜に月を待つ必要はありません。
普通に参拝すればOK。

アクセス

電車の場合

青森駅から徒歩で約15分。

車の場合

青森自動車道の青森中央ICから車で約15分。

どうでもいいこと

ジャンバラヤ好き。
ああいうスパイシーな料理はおいしい。

この日の歩行距離は17㎞。

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