あの岩奥は雨夜の月。
といわけで今回は
群馬県高崎市榛名神社
の紹介・感想です。
榛名神社ってどんな神社?
パワースポット!
そう言われることの多い榛名神社。
しかし、そう言われるのも納得の神社です。
なぜなら…
古木や奇岩が、とても多い!
日常から逸した、山の神聖な空気感。
女の子みたいなかわいい名前とは思えません。
こういう雰囲気めっちゃ好き。
特に目を引くのは御姿岩。
奥に榛名神社の神さまが祀られている岩です。
形がすんごい。
さらに、雨乞いの神社としても有名です。
霊験あらたかな神社なのは、今も昔も変わらず…
というわけか。
あと、仏教色が結構強い。
神仏分離の影響を受けてなお、それを肌で感じます。
三重塔とかあるし。
ご利益・ご祭神
ご祭神 | ご利益 |
---|---|
火産霊神(ホムスビノカミ) | 「火防」「金運招福」など |
埴山比売神(ハニヤマヒメノカミ) | 「五穀豊穣」など |
祭神の
火産霊神(ホムスビノカミ)は火の神
埴山比売神(ハニヤマヒメノカミ)は土の女神
の2神です。
ホムスビさんのご利益は
「火防」「金運招福」
ハニヤマヒメさんのご利益は
「五穀豊穣」
であるといわれています。
ただ…
実はここ榛名神社、
ご祭神とされる神さまが変わりがちな神社でもあるのです。
そんななか、ぜひとも紹介したい神さまがいます。
いわばシークレットご祭神
それが
元湯彦命(モトユヒコノミコト)
です。
彼は榛名山の神さまで、
満行大権現とも呼ばれています。
ご利益はなんと、雨乞い!
乾ききった現代社会に癒しの雨を恵んでくれるかもしれない。
雨乞いならここ、榛名神社。
…この神さまについて詳しく書くと、記事が大学の卒論になってしまうので、ここら辺で…。
あとは学生諸君に任せる。
アクセス
JR高崎駅西口からバスが出ています。
本郷経由榛名湖行きに乗り、榛名神社で降りましょう。
関越自動車道の
前橋ICなら60分、
渋川・伊香保ICなら50分程度。
神社レポ
榛名神社の宿坊
榛名神社へ到着。
歴史を感じる風情ある町なみ…。
これらの建物は宿坊です。
榛名神社は昔から大人気!
しかし山奥にある榛名神社、
参拝するのは容易ではありません。
そのため、本人に代わり参拝する人たちがいました。
その人を泊めるために建てられたのがこの宿坊なのです。
昔はもっと多かったらしい。
そして、その先にある榛名神社の鳥居と随神門。
榛名神社の入り口です。
参道
榛名神社神社の参道は清浄な雰囲気。
古木・古木・奇岩
たまに神橋。
それが榛名神社。
奥の総門が見え始めると、左右に岩が並び、
凄い迫力。
ここからは
巨岩・巨岩・奇岩
たまに奇岩。
ここから先の雰囲気、好きです。
双龍門
とんがりコーンみたいな奇岩を背に、門が建てられています。
あれが双龍門。
彫刻が細かい!
右の写真は一番顔が好きな龍。
目が大きくてかわいい。
榛名神社の社殿と国祖殿
双龍門くぐると、いよいよ社殿が見えてきます!
工事中ですが。
(2023年11月4日現在)
そのため、今は国祖殿の方でのお参りです。
国祖殿はもともと別の場所にあったものをここに移した神社。
なので、国祖殿には国祖殿の神さまがいます。
豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)
と、その孫の
彦狭島命(ひこさしまのみこと)
そしてさらに、子孫の
御諸別命(みもろわけのみこと)
がご祭神。
トヨキイリヒコさんは
この辺の土地を治めていた皇族の御方です。
榛名神社の神様、
そんな豊城入彦ファミリーの元へお泊りパーティ、というわけではありません。
榛名山の神さまは御姿岩の奥に祀られて、その場所は変わっていないのです。
変わったのは参拝する場所だけ。
御姿岩 おすすめ! 見落としがち
奇岩だらけの榛名神社の中でも一番の見どころ!
それがあの御姿岩!
なんですが、
意外と見落としがちなので注意です。
本社の真裏にあります。
あの岩奥が神さまハウス、榛名神社の中心です。
でも、あんなところにどうやって御幣(白い紙くっついてるやつ)を置いたんだろう?
登った?
いや…ここは逆転の発想で…
上からスカイジャンプをして置いた!?
見どころスポット
萬年泉と御神水開運おみくじ おすすめ!
参道の途中にあるこの井戸が萬年泉です!
ここの水を取って神前でご祈祷し、持ち帰って雨乞いをしていました。
そんな雨乞い神社な榛名神社、
おみくじも御神水を利用した特別なおみくじなのです。
これぞ、御神水開運おみくじ!
結構当たるらしい。
結果を見たら、近くの廻運灯篭におみくじを納めると運が巡るとされています。
おみくじを浸す場所はココ!
そんなにおみくじを引くタイプでもないんですが、折角なので僕も引いてみました。
水に浸すのちょっと楽しい。
大吉だ。やったね。
ん?
榛名湖へ寄るべし。
ここまで具体的にアドバイスされたら行くしかない。
「行ってまいります!」
僕は敬礼した。
というわけで、おまけの欄に榛名湖を載せます。
矢立杉
総門のちょっと前にある杉。
矢立杉です。
あの有名な戦国武将・武田信玄が戦勝祈願をしたとされる杉です。
その結果、箕輪城を攻略したという。
竹輪(ちくわ)じゃないよ、
箕輪(みのわ)だよ。
そのお礼として、樹の下に弓矢を置いたのがその名の由来となっています。
御姿岩ではなく、矢立杉に戦勝を祈願する信玄…。
何か感じるものがあったのだろうか。
ぜひインタビューしてみたい。
イタコにお願いしようと思います。
神宝殿
ここも参道の途中にある三重塔・神宝殿です!
祀られているのは天神が5柱。
本来、三重塔はお寺にある建物です。
神仏分離があっても残っているのは、5柱の天神パワーかもしれない。
自分の家がなくなるのは嫌だもんね。
秋葉神社
そして最後に、参道の左手にある秋葉神社。
祠は大きな岩のそばにあります。
ひっそりしていて、ここもなんだか好きな場所。
なんだかんだ毎回寄ってる。
秋葉神社なので秋葉山の神さまを祀っているのでしょう。
火防のご利益があるといわれています。
あ、足場が結構不安定なので、そこに注意!
もし危なそうだったら少し離れて下の方で参拝するのがおすすめです。
無理は禁物。
おまけ編 榛名湖ヘ
おみくじのアドバイス通り、榛名湖に寄ります。
(2度目)
今回は歩いて向かおう。
途中の案内板には榛名湖の文字がありませんでしたが、「天神峠」と書かれている方へ進めば大丈夫。
榛名湖
榛名湖はカルデラ湖・
火山頂が陥没して出来た湖のことです。
遠くに見える榛名富士が美しい。
計算して造られたみたい。
御沼龗(みぬまおかみ)神社
そんな榛名湖のほとりにあるのが
御沼龗(みぬまおかみ)神社です。
ご祭神は
水分神(みくまりのかみ)
高龗神(たかおかみのかみ)
闇龗神(くらおかみのかみ)
の3柱の水神です。
田畑を潤す恵みを願って建てられました。
また、ここ榛名湖には女人入水伝説があります。
赤城神社にも似たよう伝説があるのが面白いところ。
記事の裏書き(どうでもいいこと)
榛名神社は何度も来ている神社なのですが、記事にするのが遅くなりました。
よく行く神社って逆に記事にするタイミングを逃しがちです。
榛名湖まで歩いたり、他にもいろいろ見て回ったので今日の歩行距離は10.8km。
榛名湖に歩いて向かったのは今回が初めて。