《ご利益・仏様》紫陽花、ときどき孔雀【雨引観音】お寺も好きな神社好きの紹介

雨引観音の山門と紫陽花

紫陽花(あじさい)の色は
土壌が酸性だと青色
土壌がアルカリ性だと赤色になる。

逆だ!リトマス試験紙と。

というわけで、今回は
茨城県桜川市雨引観音
の紹介・感想です。

目次

雨引観音ってどんなお寺?

雨引観音、正式には雨引山楽法寺といい、
延命や無病息災のご利益があることで有名なお寺です。

日本史上初の女帝とされる、あの推古天皇
雨引観音に祈念し、
見事に病気が全快したとされています。
そして、すっかり皇族お気に入りのお寺になりました。
いわゆる、勅願寺ってやつです。

ほかにも

「雨を降らせてほしい!」

とお願いしたら本当に降るし、

「どうか、安産でありますように。」

と願えばやっぱり安産。
霊験あらたか、あらたか。

そんなわけで、皇族以外にも
室町幕府を開いた足利尊氏

江戸幕府を開いた徳川家康
などからも寄付・寄進を受けています。
思っていた以上にモテモテな観音さまだった…。

また、紫陽花が美しいお寺としても知られています。
正直、写真で見るよりも綺麗でした。
見頃の6月中旬~7月中旬くらいに行くのがおすすめ。
おまけに放し飼いの孔雀もいます。

ご利益・ご本尊

ご本尊ご利益
観世音菩薩息災延命 安産・子育て

雨引観音のご本尊はもちろん、
観音さま こと 観世音菩薩
そのご利益から
延命観世音菩薩と呼ばれています。

ご利益は
息災延命や安産

延命息災のご利益については
推古天皇の病を治したという逸話があり、

安産・子育てについては
聖武天皇の皇后である
光明皇后が安産祈願をされたといわれています。

ご利益に関しては皇族のお墨付きというわけです。


お寺レポ

今回は紫陽花の見頃である6月、灯篭の明かりが灯る夕方ごろに雨引観音へ訪れました!

孔雀小屋と薬井門

駐車場の真ん前、雨引観音の入り口にあるのが
薬井門という門。
黒門とも呼ばれています。

門の前にある傘がおしゃれ。
紫陽花をイメージしているのかもしれない。

戻って駐車場。
駐車場の端に小屋があり、そこで孔雀が飼われていました。

頭のぽわっとした毛が好き。

ただ雨引観音の孔雀は小屋の中だけでなく、
境内で普通に放し飼いにされています。
写真を撮っている最中にも、猫の喧嘩を100倍大きくしたような音量で鳴いてました。

雨引観音の石段

薬井門を抜けるとすぐ、
写真とかでよく見る雨引観音の石段があります。
長い階段にたくさんの紫陽花…凄く良い雰囲気!

階段は145段あり、完成まで1年2ヶ月もかかったらしい。

両側にある紫陽花は約3000株
種類も10種類ほどあるそうです。

横から撮った石段。紫陽花だらけ。

脇道のあひる

石段の脇に小道があり、そこから小池や鐘楼堂の近くへ行くことが出来ます。

特に紹介したいと思ったのは、鐘楼堂でも池でもなく、あひる。

特に左のやつ。
おおよそ自然淘汰から生き延びたとは思えぬ、
腑抜けた表情である。

仁王門

石段を登り切った先にそびえるのは
巨大な仁王門

この仁王門は
皇族でありながら征夷大将軍でもある
宗尊親王が建立した門です。

ほかにも宗尊親王は雨引観音の観音像を模した仏像を奉納していたりします。
ココにも一人、厚い信仰の持ち主。

紫陽花と仁王門。
いい感じに写真撮れる場所が書いてありました。
助かる。

本堂と多宝塔

仁王門を抜けると階段が続き、

登りきると本堂です。

実はこの本堂、あの宗尊親王により再建されています。
なんでも朽壊した本堂を見て、
わざわざ執権である北条時頼に再建を説得してくれたらしい。
僕が観音さまなら超うれしい。

そして本堂のすぐ隣には、
多宝塔があります。
聖武天皇の后である光明皇后が建てたのが始まりです。
(光明皇后はここで安産祈願をした方です。)

そこから再建されたりなんなりして今の形になりました。

放し飼いの孔雀

本堂近くの絵馬堂(現在はお休み処)の屋根の上に放し飼いの孔雀がいました。

屋根の上に佇む孔雀。
なんだかカッコいいけど、
鳴き声はやっぱりうるさかった。

その他の見どころ

境内の紫陽花 おすすめ

やっぱり雨引観音といえば紫陽花!
境内の紫陽花がとにかく綺麗でした。

僕は夕方に行ったので、程よくほの暗くてすごく雰囲気が良かった…。
皆はどの写真が好みだろうか。
僕は右上。

境内からの見晴らし

境内の一角からは辺りを見晴らすことの出来る場所もありました。
まさか空まで紫陽花色だとは。

下には孔雀小屋のある駐車場も見えます。

御神木・宿椎

仁王門から抜けて本堂へ行く階段の途中、もう一つ道があり、その先には宿椎(やどしい)と呼ばれる御神木があります。

玉垣からはみ出している。

この椎の木はお寺が火災に遭った際、木を宿にしてご本尊を守ったことから宿椎と呼ばれるようになったそうです。

確かに何かあっても守ってくれそうだと思うほど、力強い。

その他

ほかにも、石段横の地蔵堂だったり、本堂から右へずっと進んでいった所にある延命水を頂ける場所だったりと見どころがたくさんありました。
延命水とは延命長寿の功徳を得られる霊水です。
残念ながら、僕は見落としました。
暗すぎたんだ…。

アクセス

電車の場合

岩瀬駅からタクシーで約10分。

車の場合

北関東自動車道の桜川筑西ICから約15分。

記事の裏書き(どうでもいいこと)

実は長居しすぎて暗くなり、お蔵入りになった写真がいくつもあります。
日の目を見ることはないでしょう。
明けない夜があってもいい。

今回の歩行距離は4㎞。

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