《ご利益・神様》異世界みたいなパワースポット【三夜沢赤城神社】アク強めな神社好きの紹介

群馬県、三夜沢赤城神社の鳥居。

ここだけ辺りと隔離されているような雰囲気だった。

というわけで今回は
群馬県前橋市三夜沢赤城神社
の紹介・感想です!

目次

三夜沢赤城神社ってどんな神社?

三夜沢赤城神社は
赤城山の麓にある、神聖な雰囲気漂う赤城神社。
赤城神社の総本社とされる神社の一つです。

総本社説のある赤城神社については前回の記事で紹介した通り。

赤城神社はとても信仰があつい神社です。

赤城神社は上野国における二之宮(二番目に格の高い神社)であるとされていますが、

機織りをする赤城神社の神さまが、
貫前神社(現在の一之宮)の神さまから
「生糸の管(くだ)」を借りてました。
そんなわけで、貫前さんに一之宮の位を譲った
けど、
かつては赤城神社が一之宮だったんだよ!

なんて伝説が残っているほど。
上野国神社人気ランキングではおそらく1位だったのでしょう。
二ノ宮とされる赤城神社、つまり赤城神社の総本社が三夜沢とは限りませんが。
(この伝説の詳しい話は記事下にて コチラ

ちなみに、もう一つ面白い伝説として、
赤城神と日光神の戦いがあります。

赤城山の語源は
二荒神との戦いに出血し、
山が「赤き山となったことからきている、
という伝説です。

(こちらも詳しくは記事下で。コチラ

ご祭神・ご利益

ご祭神 ご利益
豊城入彦(とよきいりひこ)命戦勝祈願 など
大己貴(おおなむち)命縁結び 夫婦和合 など

ご祭神は
豊城入彦(とよきいりひこ)命
大己貴(おおなむち)命

豊城入彦命

ご利益は 戦勝祈願 など!

第10代崇神天皇の皇子。
毛野国(現在の栃木県・群馬県)を開拓・平定したとされる神さまです。
そのため、群馬や栃木などで多く祀られています。

大己貴命

代表的なご利益は縁結びや夫婦和合 など!

大己貴(おおなむち)は出雲大社の神さまで有名な大国主(おおくにぬし)の別名。
大国主には名前がたくさんあるのです。

そして、赤城神社はもともと自然崇拝の神社
名前が載っていなくとも、赤城山の神さまもご祭神のようなものでしょう。

アクセス

車の場合

北関東自動車道の伊勢崎インターから30分ほど。

電車の場合

電車だけで行くのは難しい。
上毛電気鉄道の大胡駅から予約制のバス(ふるさとバス)が出てます。20分ほど。
歩くと大胡駅から片道2時間ぐらいかかります。

神社レポ

雰囲気のある鳥居

三夜沢赤城神社の鳥居。
木々で暗くなってる道がまた
異界への入り口のような雰囲気

涼しそう
正面。比較的新しい大鳥居。

なんでも、最近鳥居を建て替えたらしい。
そしてなんと!

旧鳥居の一部を100円で頂けるらしい。(2023/6/25現在)

僕も1つ頂きました。
お守りとして大切にしよう。
間違いなく数量限定なので、興味のある方はお早めに。

池の中に手水舎

右手には手水舎!
神池の中に建てられてます。
すごく水の気を感じる。
こういう手水舎、楽しい。

どこからが手水舎で、どこからが神池かわからなくなりそうだ!
…いや、それはいいすぎか。

あと、水を吐く龍神さまの顔がなんだかおもしろい。

「水はくのすき〜」

って言ってそう。

参道と石碑に刻まれし神代文字

鳥居を見た時点ですごそうだと思ってましたが、
足を踏み入れると全く違う空気感。

木々や水から空気が滲み出し、この空間を織りなしているみたい。
すごく気持ちの良い場所です。
くっ!
三角コーンがなければ…さらに…!

参道の右側をみればなにやら石碑が。
そしてそこには謎の文字!

なんでもこれは神代文字というらしい。
漢字が伝わる前の、日本古来の文字とのこと!
どんな意味を持つのだろう!?
めっちゃロマンある。

拝殿と境内

赤城神社の拝殿。
素朴で落ち着いた造り。

拝殿前。

しっかりと手入れされた境内に、まっすぐ生える古い杉たち。
独特の景観でなかなか好き。

本殿とたわら杉

本殿は拝殿と繋がっていないタイプ。
結構高い位置にあります。

そして!本殿の前には
めちゃくちゃ太い3本の杉

この杉は、弓の名手・藤原秀郷が赤城神社を通りかかった際、献木したとされています。
藤原秀郷、またの名を俵藤太
だからたわら杉なんですね。
俵のように幹が太いからだと思ってた。

また妖怪好きの方はご存知かもしれませんが、秀郷さんといえば大百足退治伝説のある人物。

赤城神もムカデの姿をとったとされていますが、なにか関係あるのかな。

たわら杉、なんだか本殿を守護しているみたいに立ってますね。

「ここは通さんぞ!」

と言ってるみたい。

あと、俵杉を見るなら拝殿の右側の方がいいかも。
左側より見やすかった。

見落としがちなスポット

赤城神社のご神水 おすすめ!

参道の左側に細い道があり、
その先にご神水がありました。
もちろん消毒などはされていない、天然水。

飲んでみました。
※煮沸してから飲むことをおすすめします。

これは!

すごく美味しい!

だって喉が渇いてたから。

メロスに政治が分からないように、
僕には水の違いが分からない。

上泉伊勢守信綱の木像

境内の左にある
剣聖・上泉伊勢守信綱の木像。
達人の気迫。


信綱さんは新陰流といわれる剣術の祖。
赤城神社が修行の地といういわれがあります。
僕もこういう場所で修行したい。

櫃石(ひついし) 遠い!

神社から登ったところに
赤城山の御神体であり、また古代から祭祀場とされてきた石があります。(磐座ってやつ。)
櫃石(ひついし)です。

櫃とは大型の箱のこと。
大きい箱のような石、ということだろうか。

ちなみに僕は櫃と聞くと、
ご飯を入れるお櫃しか浮かびません。
明太子が欲しくなります。

そんなおいしそうな石ですが、
多数の遺物が発見されている興味深い場所。
また、パワースポットでもあるらしい。

ただし、櫃石までは結構距離があります。

櫃石までの道のり


櫃石までの道のりには看板があります。
登りの方へ進んでいけばまようことはなさそう。

ただし片道50分ほどかかります。

坂道も多く、山に慣れていない方は大変かもしれない。
ちょっとした登山です。
汗をかいて水分が失われるので、
持っていくならば明太子よりも飲み物が良いでしょう。

古代の祭祀場・櫃石

着きました、櫃石。箱に見えなくもない。

ぶっちゃけただの石にしか見えませんが、
古来より続く祭祀場だと思ってみてみると、
なんだかありがたいものを見ているような気分になります。

赤城山の中腹にあるということもあり、なんだか赤城山の心臓みたい。
生命力あふれる心臓です。

おまけ

なんと、きょうは伝説2本立て。
面白い話がたくさんです。

赤城神社が一之宮を譲った伝説

昔々の話、
赤城の神さまはよく機を織っておった。

しかし、機織りをするうちに「管(くだ)」が不足してしまう。
管とは機織りの際に糸を巻き付ける木の棒のこと。「くだをまく」という言葉はこれが由来じゃ。

困った赤城の神さまは考えた。
「そうだ!外国からやってきた貫前の神さまなら!
機織りも上手だし、きっと管も持っているであろう!」
と。

こうして貫前の神さまから管を借りることができたのじゃ。

その後、赤城の神さまはこうも考えた。
「貫前の神さまは貴重な機織り技術を持っておる。せっかくこの国に来てくれたのだから、ずっとここにいてもらいたいものだ。」

そして、赤城の神さまは一之宮の地位を貫前の神さまに譲り、この地に留まってくれることを願ったそうな…。

こんな伝説が生まれるほど赤城神社への信仰はあつかったんですね。
それと、貫前神社の神さまがもともとは外からやってきた神さまだったという点がめちゃくちゃ興味深い。おもしろ。

(三夜沢赤城神社ってどんな神社?へ モドル

赤城神と日光神の戦い

神代の昔、赤城山の神さまと日光の二荒山の神さまは仲が悪く争い合っていました。
赤城神ムカデの姿をとり、
日光神大蛇の姿をとっていたという。

あるとき、戦いの中で赤城神は深く傷を負い
山を赤く染めるほどに血を流した。

赤城神
の住む山は「赤き山」となり、
これが「赤城山」の語源となった。

一之宮を譲ったという伝説では、赤城神は女神っぽいなあなんて思ったけど、
この伝説ではなんだか男神っぽいですね。
(三夜沢赤城神社ってどんな神社?へ モドル

記事の裏書き(どうでもいいこと)

大洞赤城神社は穏やかで優しい雰囲気でしたが、三夜沢赤城神社は神秘的でなんだか濃い雰囲気。
同じ赤城神社でも結構違うものだ。

大洞赤城神社と同日なため、歩行距離は11.7km。

そこそこ歩いた。

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