《ご利益・神様》天狗の住まう霊山【妙義神社ー奥の院】アク強めな神社好きの紹介

群馬県、妙義山登山口。

冒険とは、

生きて帰ることなのである。

        登山家・冒険家 植村直己

というわけで、
前回の記事 神社歴10年の人の子がゆく!上毛三社の一つ!奇岩連なる不思議な「妙義神社」(群馬県富岡市)
の続き!奥の院編です!
「まだみてないよ〜」という方!
よかったらどうぞ!

目次

妙義山ってどんな山?

前回の記事では妙義山についてあまり説明していませんでした。

ので!

ちょっと書きます。

前回も書いた通り、
妙義山は古来から信仰されている霊山
赤城山・榛名山とともに上毛三山の一つです。
また、修験道の霊場
そのため、天狗が住んでいると言われています。

この妙義山の大きな特徴は、その岩肌!
その荒々しい岩峰から、日本三大奇景選ばれるほど!
(奇景=珍しい絶景である

ちなみに、妙義山は一つの山ではなく総称
金洞山・白雲山・金鶏山などの山が連なっています。
(金鶏山といえば平泉の山を思い浮かべてしまう。関係ないっぽいけど。)

山を登る。奥の院を目指して!

そ奥の院を目指し、まずは登山口へ。

妙義山(白雲山)登山口

これが妙義山の登山口
正確には、妙義山を形成する白雲山の登山口。

登山口の柱にはなにやら言葉が刻まれています。
なになに?

神は人の敬によって威を増し

人は神の徳によって運を添ふ

なるほど。
御成敗式目に書かれている言葉らしい。
(ちょっと前まで、おみくじに書いてある言葉だと思ってました。)

神の力は、人の信仰によって大きくなる。
そして神さまは、そんな敬う人たちに力を貸してくれるものだ。

みたいな感じの意味。


あとどうでも良いけど、御成敗式目って語呂が良いよね。
口に出して言いたくなる。
ま、トラウィスカルパンテクートリほどじゃあないけどね。

登る前の注意

さあ!登るぞ!

っとその前に、注意点

この登山道は一般向けではありません。
滅茶苦茶険しいです。
最悪死にます。

この道は上級登山道らしい。
しっかりと装備を整え、登山カードを必ず提出して登りましょう。

登山カード?
なにそれおいしいの?

という方は控えたほうが良いです。
装備さえ整ってればよい…というわけでもない。
髭は哲学者をつくらないのです。


…とまあ、書きましたが、

「どうしても!奥の院に参拝したい!」

と言う御仁もいるでしょう。
気持ちは分かります。

でも大丈夫!

日本には遥拝(ようはい)という考えがあります。

これは、「離れた場所からの参拝でもOK」という考え。
なので、登山口前あたりで祈るだけでも十分だと思います。
(実際、今回のように奥の院・奥の宮のある神社では遥拝所が建てられている場合が多い。)

十分注意して登っていこう!
死は意外と身近ですからね。

MEMENTO MORI   
〜死を忘れるな〜

ってやつ。

…若干ニュアンスが違う気もしてきたけど…
まあ、いいか。

登山道

最初の方は緩やかな参道。

少し歩く。
すると、「大の字」の看板が。
ああ
車でくる途中、山に「大」のような文字が見えたけど、あれか。
大文字の送り火みたい。
京都でやってるあれ。燃えてないけど。
ついでにここも寄ろう。

だんだんと険しくなる山道。

やはり岩が多い。
前日の雨の影響で一部滑りやすかった。
気を付けないと。
メメントモリだ。

…いや、
登ってるのはモリじゃなくてヤマ。
だからメメントヤマか。

大の字

さらに進むと、大文字方面の道がありました。
まずは大文字へ…向かうのですが、
この道が特に険しい。

僕は奥の院まで行きましたが、ここが一番きつかったです。
距離自体はとても短いですけどね。

とにかく急です。
行く人は注意!

三点支持を意識。
焦らずゆっくり登ります。
慎重に、慎重に。
メメントヤマ、メメントヤマ。

そして、登り切ると…

すんばらしい景色!

溢れんばかりの清涼感

振り返れば、妙義山の岩肌が。

険しく、厳か
昔の人も神を見出すわけだ、これは。
写真より実際に見た方が迫力がある。
写真に写しきれないのが惜しい。

すぐ近くにある
大の字
ウラオモテ。

パラグライダーで飛んでいる人(右の写真)もいました。
あれは怖そう。
写真だとパラグライダー、櫛に見える。

大の字から奥の院へ

それでは改めて、奥の院を目指していきます。

目にうつるものは…岩岩岩
写真に写るのも岩岩岩

巨大な岩がゴロゴロ
うちの猫も撫でるとすぐノドを鳴らしますが、引けをとりません。

さすが奇岩で有名な妙義山

でももう、岩はいいわ。

進むとまた分かれ道。

辻。

辻とは道が十字に交わる場所のこと。
妙義山とは関係がない辻の話ですが、
辻は境界
人ならざるものが現れる場所とされています。
ちょっと不吉な所。
でもそういう話はおんもしろい!
(…唐突な辻の説明いる? )

ついに奥の院

険しめの道を登り続けます。

ん?なにかありそうな気配。

奥の院到着!

ようやく辿り着きました!
木の後ろ。
洞窟のようになっている所に奥の院があります。

ちなみに右は白雲山(妙義山の一部)山頂への道。
さらに険しい。
僕は登りません。時間もあまりないし。

奥の院まえのはしご。

はしごがないときはどうやって登っていたのだろうか。

洞窟の中なのでひんやり。
冷たい空気も相まって、
なんだかとても神聖な雰囲気。

奥の院。周りにはお地蔵さん石仏が。
神仏習合な雰囲気が漂っています。
名前も奥の宮じゃなくて奥の院だもんね。
ちょっと仏教的。

御幣には下 山 の文字。
参拝者が無事に下山できるようにという願いなのでしょう。
あれ?なんか写真めっちゃ引き伸ばされてね?
まあ、いいか…。

お地蔵さんの隣にあるのは七福神の大黒天(だいこくさま)
妙義神社近くにある中之嶽大国神社でも祀られています。
(正確には、大黒天と同一視されることが多い大国主命が祀られています。)

ところで

洞窟内なのになんでこんなに明るいの?

そう疑問に思った方もいるのでは?
これ、カメラの明かりではありません。
実は洞窟の上部に少し穴が空いてます。

そのため、ここから光が差し込み、ある程度明るいのです。
なんだかおしゃれ。
天然のスポットライト。

それにしても涼しくて居心地が良い。
外は暑いのに、洞窟はすごいね。

登山口付近にある祠たち

さいごに前回の記事で入りきらなかった、
登山口付近の祠を一部紹介!
見どころが多いね。

岩の下の祠

トップバッターはこの祠。
すごくワクワクする!
こういう巨岩の下にある祠とか楽しい
いかにも、なんか祀ってる感がある。

祠の名前は見つけられませんでした。

そして、この祠の前には意味深に並べられた石灯籠…。

この並び…何か意味が?

はーん、なるほど…。
正しい手順で動かすと何か起こる系のやつだな?良い感じのSEを鳴らしてね。
脱出ゲームで見た。
僕詳しいんだ、こういうの。

水神社

続いては水神社

やっぱりの流れる神社は良いものだ!
なんだか澄み切った感じの祠。
水神社の名に相応しい。
写真でも分かるとおり、とっても綺麗ですよね〜。
心が洗われる。

愛宕社

そしてラストバッターはここ。

この祠は愛宕社!
なんか存在感がある。

愛宕山の神さまを祀っています。
火伏のご利益があることでとても有名。

記事の裏書き(どうでもいいこと)

写真には収められませんでしたが、尾の青いトカゲ(ニホントカゲの幼体)を波己曽社の脇で見かけました。
珍しい!
カナヘビは結構みるけど。可愛かったなー。
尾の青いトカゲは縁起が良いらしい。

ラッキー

あと、今日の歩行距離は7.6kmでした。

このあと中之嶽神社へ行きましたので、その分も含まれています。
でも、意外と距離はたいしたことない。
今回は横ではなく縦にも多く移動しましたからね。
中之嶽神社は次回の記事で!

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