《ご利益・仏様》縁起だるまの発祥地!【少林山達磨寺】お寺も好きな神社好きの紹介

達磨寺の霊符堂

ダルマ 
ダルマ 
ダルマ
だらけ

というわけで今回は
群馬県高崎市少林山達磨寺
の紹介・感想です!
(初見ではない。)

目次

少林寺達磨寺ってどんなお寺?

少林山達磨寺は縁起だるま発祥の地として有名なお寺です。
縁起だるまとは、「だるま」と聞いて思い浮かべるあの赤くて丸いおじさんのあれです。

飢饉により苦しい生活をしていた農民のため、住職が張り子のだるまの作り方を伝授したのが始まりといわれています。

達磨寺の始まり

そんな達磨寺ですが、実は最初から達磨を祀っていたわけではありません。
もともとは観音様を祀る小さな観音堂でした。

達磨寺となったのは、
お寺の近くにある川で古木が見つかり、
それを達磨の像に彫って祀ってからなのです。

川で見つかった古木はうっすら光り、香りのある不思議な木だったらしい。
そして行者の一了居士という人が、夢で達磨大師のお告げを聞き、この不思議な古木で達磨の像を彫りました。
もちろんかなり気合を入れて。
沐浴斎戒(身を清め、肉や酒を断つこと)の上、彫ったそうです。
こうして出来上がった達磨像を祀り、現在の達磨寺が誕生しました。
うーん、不思議な話。

そもそも達磨大師って誰?

あの丸くて赤いだるまは有名でも、その元となった達磨大師の知名度は高くないかもしれません。

達磨大師は中国禅宗を開いた人です。
禅宗はその名の通り、坐禅によって悟りへ至ろうとする宗派です。

月岡芳年 『月百姿 破窓月』
(木版画 1887年)

禅宗の開祖なだけあり、この達磨大師、ずっと坐禅をしていました。
そんな達磨大使の姿をかたどった演技物が、良く目にするあの「だるま」なのです。

…ちなみに現在はだるまのバリエーションがすごく豊富。
もとの達磨大使の面影が無いだるまもたくさんあります。
女性型のだるまとかね。
なるほど、これがTSというやつか。

祀っている神仏

霊符堂

神仏ご利益
北辰鎮宅霊符尊
(ほくしんちんたくれいふそん)
方位除け
八方除け
達磨大師
心越禅師

達磨大使の像が祀られているのは霊符堂です。
御本尊は
北辰鎮宅霊符尊
(ほくしんちんたくれいふそん)
北斗七星を神格化した神さまで、家相方位を司るとされています。
簡単に言えば、方位に伴う運の流れを司ってます。
そのため、方位除け・八方除け の祈願所として有名です。

そして、心越禅師はこのお寺を開いた人です。

観音堂

神仏ご利益
十一面観音菩薩厄除・子授け・縁結び

そしてこちら、達磨像が彫られるまえからあったお堂の観音堂です。
祀られているのは
十一面観音菩薩
観音菩薩の変化した姿の一つです。

ここの観音さまには
厄除・子授け・縁結び
のご利益があるとされています。

アクセス

車の場合

関越自動車道だと高崎ICや前橋ICが近い。
約30分程度。

電車の場合

最寄駅は群馬八幡駅。
徒歩20分程度。

仏閣レポ

総門と跳ね返り不動

少林山達磨寺の入り口に立つ総門。立派です。

少しわかりづらいですが、総門をくぐってすぐ左手に跳ね返り不動があります。

なんでもこの不動像、
別の場所に置いても、一晩のうちに元の場所に戻ってきてしまうらしい。
だから、跳ね返り不動。

「犬は人につき 猫は家につく」
なんて言うけど、
お不動さんも家につく派だとは。
猫みたい。

そして正面にはながーい階段。
階段の先には鐘楼(鐘が設けられた建物)が門のように建ってます。木で見づらいけど。

門みたいな鐘楼…ちょっと珍しいかもしれない。

あと登るのが大変そうに見えるかもしれませんが、
ここの階段の雰囲気、超好き。

境内と放生池

階段を上った先の境内。
正面に池があります。

放生池。
近づくと鯉たちが口をパクパクして餌をねだってきます。
卑しい。かわいい。

霊符堂

しかし、参拝する場所はここじゃない。
霊符堂はさらにこの上。
第2の階段です。
一階段去ってまた階段。

ようやく、達磨像を祀った霊符堂に到着です!

両端に謎の威圧感。
見てみると…

ダルマ ダルマ ダルマ
そして
ダルマ ダルマ ダルマ

ダルマ・ゲシュタルト崩壊を仕掛けてくる楽しいお堂・霊符堂。
ダルマってなんだっけ。

霊符堂からの見晴らし

そんな霊符堂から高崎市を一望できます。

夕暮れ時の良い景色。

夜景

そして実はここ、
夜景もすごく綺麗な場所なのです!
別の日に行ったときには、ダルマ自ら光り輝いてました。

青白い夜景が綺麗。

観音堂

そしてここも忘れてはいけない。
霊符堂の右、少し下ったところにある観音堂
達磨寺で最古の建物で、十一面観音菩薩像が祀られています。

茅葺の屋根に草が生えていて、時の流れを感じます。
つまり、すんごく古そう。

その他の見どころ

達磨堂 おすすめ

霊符堂から左に行ったところに、全国各地のだるまが集められた達磨堂があります。
撮影禁止のため写真はないですが、だるまだらけですごい雰囲気でした。
いろいろなだるまが見れて楽しいのでおすすめです!

いつのまにか達磨大師とかけ離れてしまっただるまたちを見てみるのも面白いかもしれない。

招福の鐘 見落としがち

階段を上った先にある鐘楼。
そこにつけられた鐘が招福の鐘です。
ただし、見落としやすい
階段を上り切ったあと、右側から後ろに行くと鐘があります。
鳴らすことも出来るので、ぜひ。

あと、ここから階段を見下ろす景色も好き。

洗心亭 見落としがち

境内の左側。
霊符堂から下ったところにある洗心亭です。
ここも意外と見落としがち。
というか、霊符堂→観音堂の順で参拝すると、
境内の左側に行かないのでスルーされがちになってしまうのかもしれない。

洗心亭はブルーノ・タウトというドイツの建築家が、2年ぐらい住んでいた家です。
ここでの暮らしが相当気に入ったらしい。

ブルーノ・タウトって誰?

いきなり登場、ブルーノ・タウト。
彼はドイツの建築家で、桂離宮を称賛した人です。
桂離宮が評価されたのはこの人のおかげ。
彼の作品としては「ガラスの家」などがあります。

タウト         ガラスの家

あとは、伊勢神宮なども彼はお気に入りだったようです。
日光東照宮はお気に召さなかったようだけどね。

清涼水 見落としがち

最後に、放生池のある境内の右側に清涼水という水が湧いてます。
この山の地下から湧出している天然水です。
スペースも広くないので、ここも見落としがちな場所かもしれない。

ただし水量は少なめ。
大量には汲めません。

記事の裏書き(どうでもいいこと)

初めて作ったお寺の記事は少林山達磨寺になりました!
26記事目にして初です。
良かった。
これでようやく、胸を張って
「神社仏閣を紹介するブログ」
だと言うことが出来るよ。

今日の歩行距離は10.8km。

ちなみに夜景を撮ったのは12月25日。
クリスマスです。

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