緑滴る参道に
青い風
磯を運ぶ
というわけで今回は
茨城県ひたちなか市酒列磯前神社の紹介・感想です!(初見ではない。)
酒列磯前神社ってどんな神社?
酒列磯前(さかつらいそさき)神社は
宝くじ当選で有名な神社!
最近になってからだとは思いますが、この神社に参拝した方から宝くじ当選者が続出したらしい。
その結果…
2023年8月時点でなんと総額60億以上の当選があったとのこと。
…本当に60億も!?
3億円が20回当選したのと同じ額と考えると、確かに確率が偏っている…?
しかし、魅力はそれだけじゃあない。
その創建の由来もなかなか面白いのです。
酒列磯前神社のはじまり
むかしむかし
この地に2柱の神さまが現れてこう告げた。
「私たちは
オオナモチ、スクナヒコナである。
日本を造り終えてから東の海に去ったが、
いま再び民衆を救うために帰ってきた。」
と。
(オオナモチ、スクナヒコナは一緒に国づくりをしていた神さまコンビ。)
そんなわけで、
託宣を聞いた人々が建てたのがこの
スクナヒコナを祀る「酒列磯前神社」
です。
また同時期に
オオクニヌシを祀る「大洗磯前神社」
も東茨城郡大洗町に創建しました。
そのため、この二社は兄弟神社とされています。
そんなに遠くないので、大洗磯前神社も一緒に行くことをおすすめしたい。
もっと詳しく 酒列磯前神社
今は宝くじ当選ですっかり有名な酒列磯前神社。
かつてはその名前の通り、酒造業や水産業などと縁が深い神社でした。
海沿いの地域の人々にとって、漁業は生活の基盤。
海上安全などのご利益はとても重要だったのでしょう。
そして、ご祭神のスクナヒコナは酒造りの神さまでもあります。
酒造業に関する信仰を集めた理由です。
宝くじ当選など、何かと不思議なご利益のある酒列磯前神社。
酒はただの嗜好品ではなく、
人と人を結びつける重要な飲み物。
もしかしたら人と神さまをもつなげたのかもしれない。
ご利益・ご祭神
ご祭神 | ご利益 |
---|---|
少彦名(スクナヒコナ)命 | 病気平癒・健康長寿・醸造発展 |
酒列磯前神社のご祭神は
少彦名(スクナヒコナ)命。
身体がとっても小さい神さまです。
しかし、その小さい身体に膨大な知識を蓄えています。まさに生き字引。
そんなわけで、知識の幅が広いスクナさんはご利益の幅広く、
病気平癒・健康長寿・醸造発展
などから始まり、
海上安全や商売繫盛
などのご利益もあります!
そんなスクナさんなら、宝くじの当選の知識とご利益もあるのでしょう。
特に酒列磯前神社は海沿いの神社なので、
海上安全の神社として地元の漁師たちから強く祈願されてきたことでしょう。
アクセス
北関東自動車道のひたちなかIC・ひたち海浜公園IC
どちらからも10分程度。
最寄りは磯崎駅。
徒歩で10分程度。
神社レポ
鳥居と参道の樹叢(じゅそう)
青い空。白い鳥居。
そして奥には長い参道。
車を駐車場に停めるとこの道は通らなくても行けてしまうんですが、この参道も見どころなのです!
300mほどあるこの参道。
なんと、
椿やタブノキがトンネル状になっています。
美しい緑のトンネル。
なかには樹齢が300年をこえるものも。
こんな生命力溢れる参道はなかなかないですよ。
それに海の近くなので、風が磯の香り。
海の青と木々の緑が混じりあう参道です。
お気に入りなので、僕は毎回入口まで戻ってここの参道を通ってます。おすすめ。
参道の途中、海の見える鳥居
参道を進む途中左にあるのが海の見える鳥居。
※意外と見落としやすいので注意!
特に車で行く場合、駐車場が参道の先にあるので余計見落としやすい。
今日が晴れでよかった。
海の青さと空の青さ。
もう地平線があいまい。
絵の具のように混じり合って、そのまま境目がなくなってしまいそう。
長い参道の終着点。
駐車場はここの右にあります。
斉昭公(なりあきこう)お腰かけ石
鳥居をくぐってすぐにある石。
これは、水戸藩九代藩主「徳川斉昭公」(なりあきこう)が、
競馬祭を見物する際に腰をかけたといわれる石です。
腰を掛けただけで見どころに。
すごい付加価値。偉い人はすごい。
偉人は各地で腰かけまくった方がいいかもしれない。
幸運の亀
さらにその隣。
宝くじで高額当選された方が奉納した亀の像です。縁起がいい。
神社にお参りして、亀を撫でるとご利益があります
最初に紹介しましたが、総額60億以上の当選があるらしいんだから驚き。(2023年8月時点)
亀は甕(かめ)に通ずる。
甕は水とかを貯める器。
貯めるといえばお金。
つまり 金運UP ということなんでしょうね。
連想ゲームといえば連想ゲーム。
それにしても、美しい顔の亀さんです。
凛としている。
のちに紹介する神馬の顔とは正反対。
拝殿
酒列磯前神社の拝殿。
中には美しい天井画があるらしい。
後で知りましたが、
拝殿の正面上にリスとぶどうの彫刻と呼ばれるものがあるらしい。
なんでも、日光東照宮の『眠り猫』を制作した左甚五郎(ひだりじんごろう)の作品だとか!
記事書く直前に知った。
本殿とその周り
酒列磯前神社の本殿。
本殿前にはカラフルな狛犬がありました。
神社のまわりもぐるっと道が敷かれていて、しっかり手入りされています。
なんだか整然とした神社です。
その他の酒列磯前神社の見どころ
鎮霊社(ちんれいしゃ)
本殿のすぐ左隣にある神社、鎮霊社。
日露戦争からの戦没者をお祀りしている神社です。
社殿から一番近い境内社でもあります。
酒列磯前神社の神馬(しんめ)
神さまが乗る馬を神馬(しんめ)という。
馬は神様の乗り物とされているのです。
神社にも神馬がいたりしますよ。
ときにそれは実際に生きている馬だったり…
馬の像だったり…
でも、酒列磯前神社の神馬は…
なんか変な笑みを浮かべた馬の像です。
愛嬌があってかわいい。けど頭が悪そう。バカに馬の字が使われているのも納得。
なぜこんな表情なのか…。
もしかして…
芋があるから?
山盛り。単純。
おいもでごきげん、おうまさん。
境内の右側にいます、この神馬。
幸運の亀もいいけど、あほかわいい神馬にも会ってみてね。
境内の神社
最後に境内の神社たちを紹介しようと思います。
まずは境内に入ってすぐ左手にある神社たち。
しかし、神社の文字がかすれて読みづらい。
神社公式サイトにも一社一社名前が紹介されているわけではないっぽい。
おそらく左から
稲荷神社 倉稲魂命(ウカノミタマ ノミコト)
天満宮 菅原道真公(スガワラノミチザネ コウ)
琴比羅神社 大物主命(オオモノヌシ ノミコト)
富士神社 コノハナサクヤヒメ
水神社 ミズハノメ
と書いてあります。多分。
カタカナのみなのは漢字が読み取れなかった名前。
駐車場の方にも神社がありました。
磯合稲荷神社と女化稲荷神社
女化稲荷!!
多分ですが、女化稲荷神社は茨城県龍ケ崎市の女化稲荷神社の分社ですね。
一度だけ参拝したことがあります。こんなところにもあったのか。
今回で初めて気づきました。
記事の裏書き(どうでもいいこと)
書いた文章から磯の香りが届く。
撮った写真から潮騒が響く。
そんな記事を書きたいものです。
今日の歩行距離は16.2km。
このあと、兄弟神社の大洗磯前神社とその周辺の神社へも行きました。
それで結構な距離に。
兄弟神社である大洗磯前神社の記事も書きましたのでよければどうぞ。
大洗磯前神社:《ご利益・神様》磯に立つ鳥居は禁足地【大洗磯前神社】アク強めな神社好きの紹介